警察官の欠格事由【警察官になれない条件があります】

警察官になりたい…。
実は高校生の時、警察のお世話になったことがある…
これが原因で警察官試験に落ちることって、あるのかな?
受験資格に欠格事由(欠格事項)ってあるけど、正直、よく分からないし…
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 警察官試験の欠格事由(欠格事項)がわかる
- 身辺調査で落とされることがあるのかわかる
警察官の予備校で講師の経験があります。
その経験の元に、この記事では警察官の欠格事由について、分かりやすく解説をしています。
警察官試験の欠格事由について詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
警察官の欠格事由【警察官になれない条件があります】
警察官試験を受験できない人がいます。その事由について、分かりやすく解説をします。
欠格事由は基本的には47都道府県、共通です。
欠格事由(欠格事項)【具体的に解説】
次の項目のいずれかに該当する方は、警察官試験を受験できません。
ア 日本の国籍を有しない者
イ 地方公務員法第16条に規定する次の欠格条項に該当する者
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者
- ●●県職員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない者
- 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者
●●県の部分は各都道府県名が入ります。
上記に該当する人は警察官試験の願書を提出しても、受験資格を満たしていないため、受験できません。
「欠格事由=警察官になれない条件」です。
欠格事由を詳しく解説します。
「日本の国籍を有しない者」は受験できません
警察官試験を受験できるのは、日本国籍を有する人のみ。
日本国籍で無い人は、警察官試験の受験資格がありません。
警察官試験の勉強を始める前に、最初にすることは「自分の国籍を確認すること」です。
国籍は戸籍謄本で確認できる
国籍は戸籍謄本で確認できます。戸籍謄本の取得は、正直、面倒です。
まずは、親に聞けば良いかと。
- 警察官試験を受験する
- 国籍が日本国籍でないといけない
この2つを伝えれば、教えてくれるはずです。
1年間勉強をして、受験票を出すときに「えっ!」ってことにならないように、事前に確認してくださいね。
地方公務員法第16条の規定
禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者
禁錮以上の刑とは、有期禁錮・有期懲役・無期禁錮・無期懲役・死刑です。
これは自分で分かりますよね。
過去に警察のお世話になり、この項目に該当するかどうか。
過去に警察にお世話になている場合
犯罪経歴の話が出てくると、中学生や高校生の時のことが気になる人もいると思います。
具体的には、次のような軽犯罪や交通違反等です。
- 中学や高校の時に万引き、けんか、タバコ等で補導された…
- 原チャリの交通違反、無免許運転で捕まった…
- 交番で住所、名前等を記入させられ、親を呼ばれて注意された…
かなり気になりますよね。
ただ、過去に警察にお世話になったことが、警察官試験の結果に影響するかは分かりません。
真実は分からないと言う意味で。
一応、警察側は「影響は無い」としています。
問い合わせの結果では、「身辺調査は無い」らしい…
過去のことを調べる「身辺調査」は、無いようです。
実際に問い合わせをした人があり、「欠格事由のみで判断する。身辺調査はしていない。前科歴の調査も行わない。」と言う答えだったとか。
たぶん、問い合わせがあれば、そんな答え方をするでしょうね。
ただし、本当のところは分からない。
警察内部で調べようと思えば、簡単にできますし。
結論:実際どうなのかは分からない。
1次試験は開示請求ができる
万が一、警察官試験に落ちてしまった場合、開示請求をすることで自分の点数が分かります。
ただし、開示請求ができるのは、1次試験のみです。
身辺調査があるとすれば、2次試験なので、結局、影響しているかどうかはわからない。
警察官試験については、いろんな噂があります
- 2次試験後、合格発表までの期間が長いのは、身辺調査のため…
- 家族や親族の誰かが●●だったら、合格できない…
- ●●の思想を持っている人はダメ…
正直、噂だらけです。
噂って気にすると、キリがありません。
気になって気になって仕方ないなら、警察官試験を諦めるのもひとつの決断です。
私なら併願したうえで、警察官試験を受験します。
自分の過去がちょっと気になるなら、併願でリスクヘッジ
真偽が分からないコト、自分でコントロールできないコトを気にしても仕方がありません。
私なら自分でどうしようもできないことは、割り切りって考えます。
過去のことが気になるなら、専願ではなく併願でリスクヘッジをしましょう。
公務員試験の併願なら、市役所がおすすめです。もちろん民間企業も併願も必須です。
市役所試験の併願
多くの市役所は、教養試験と面接です。
警察官試験とほぼ同じなので、対策が立てやすいです。
※政令指定都市の場合、科目が違う場合があります。各市のホームページで確認してください。
日程は時期がずれているので、問題はありません。
受験前に諦める必要はなし
過去のことは気になっても、警察官試験は受験すべきです。
自分がなりたいと思っている仕事を諦めると、きっと後悔します。
30歳を過ぎた頃に「あの時、警察官試験を受けていたら、違う人生だったのかも…」って。
とにかく受験はすべきです。ただし、併願で。
リスクヘッジは必要ですからね。
専願で誠意を見せると考えているなら、それは間違いです。単に無謀なだけです。